アフターピルが最短当日届くおすすめのクリニック|土日祝も対応OK

アフターピルが最短当日届くおすすめのクリニック|土日祝も対応OK

「夜に避妊失敗したことに気付いたけど、近くにクリニックがない…」というケースもあれば、「クリニックに通っているとこを見られたくない!」という人もいます。そういった不安を解決できるのが、家から気軽に利用できるオンライン診療です。

この記事では、土日祝でも対応しているアフターピルのおすすめクリニックや診療時間が24時間対応となっているクリニックをご紹介しています。料金相場やアフターピルの効果・副作用なども解説していますので、初めてアフターピルを服用する人はぜひ参考にしてください。

監修医師
渡辺享永

「わたなべクリニック整形外科・乳腺外科」の院長の渡辺享永と申します。
市中病院で整形外科として一般整形外科治療に加え骨折治療と人工関節手術(膝関節・股関節)に携わってきました。

所属:日本整形外科学会、日本骨粗鬆症学会、日本人工関節学会など

オンライン診療に対応するクリニック一覧

まずは、オンライン診療でアフターピルを受け取れるクリニックを一覧で確認してみましょう。比較対象は以下の3つです。

オンライン診療:どの時間帯に対応しているか
お薬の発送:診療(会計)が終わっていつ発送されるのかor最短でいつ手元に届くのか
ピルの種類:72時間ピルと120時間ピルのどちらに対応しているか

オンライン診療対応のクリニック比較表

オンライン診療 お薬の発送 ピルの種類
ソクピル 8:00~26:00
※年中無休
通常配送:最短翌日到着
エクスプレス便:最短当日到着
Madonna(72時間ピル)
Ella(120時間ピル)
エニピル 24時間365日対応
※年中無休
最短1時間で到着 ・レボノルゲストレル(72時間ピル)
・エラ(120時間ピル)
マイピルオンライン 8:00~20:00
※年中無休
通常配送:最短当日配送の翌日お届け
バイク便:東京23区のみ最短当日お届け
・ノルレボ(72時間ピル)
・レボノルゲストレル(72時間ピル)
・エラ(120時間ピル)
・プラノバール(中用量ピル)
メデリピル 10:00~22:00
※年中無休
通常配送:最速翌日お届け
特別配送:東京23区のみ最短当日お届け
・ノルレボ(72時間ピル)
・レボノルゲストレル(72時間ピル)
DMMオンラインクリニック 8:00~22:00
※年中無休
最短当日到着 ・ノルレボ(72時間ピル)
・レボノルゲストレル(72時間ピル)
スマルナ 医師によって診療時間が異なる 最短翌日到着 ・ノルレボ(72時間ピル)
・レボノルゲストレル(72時間ピル)
あしたのクリニック 24時間365日対応
※年中無休
通常配送:最短即日発送
エクスプレス配送:東京23区のみ最速1時間
・72時間ピル
・120時間ピル

「エクスプレス配送」や「当日お届けプラン」など最短当日に届くオプションを選択した場合、追加料金が発生します。
基本的に当日配送のオプションは東京23区内限定サービスであるため、それ以外の地域に住んでいる方は、通常配送を参考にしてください。

価格よりも迅速対応・夜間対応の医院がおすすめ

アフターピルを処方してもらうクリニックの選び方
クリニックの選び方は、診療時間と手元に届くまでの時間に注目してください。アフターピルは服用が早いほど避妊効果に期待できますし、性行為から経過した時間によってはアフターピルでも効果が期待できない可能性があります。

そのため、アフターピルに関してはスピーディーな対応をしてくれるクリニックを選びましょう。夜間でも対応しているのか、翌日にはお薬を発送してくれるのかなど。急ぎの場合は24時間365日対応しているクリニックがおすすめです。

「料金は気にしなくても良いの?」と思われるかもしれませんが、基本的に気にする必要はありません。なぜなら、クリニック別によるお薬の価格差がほとんどないからです。診察代や送料を考慮すると多少の差は出てきますが、それでも1,000円くらいの差しかありません。

【土日祝対応】アフターピル通販のおすすめクリニック

アフターピルをオンライン診療で処方してもらえるクリニックの中から、おすすめのクリニックをいくつかご紹介します。遅くまで診察していたり、最短当日~翌日までに郵送してくれるクリニックをピックアップしました。

ソクピル

ソクピルのアフターピル

取り扱いピル Madonna(72時間ピル):8,800円
Ella(120時間ピル):16,500円
オンライン診療 8:00~26:00
※年中無休
お薬の配送 通常配送:最短翌日到着
エクスプレス便:最短当日到着(※関東限定サービス)
送料 通常配送:825円
エクスプレス便:9,900円
診察料 無料
※医師による診療を受けた後にアフターピルの処方を受けることが条件
※2.診察料は無料だが、別途システム使用料3,630円が必要
受け取り方法 ポスト受け取り

ソクピルは、8:00~26:00と深夜まで対応しているクリニックです。年中無休で予約は24時間対応していますし、すぐにでも診療・配送してもらいたい人におすすめ。受け取り方法も誰にもバレないようにポスト投函してくれるため安心感があります。

人気の理由は、関東であればエクスプレス便によって最短当日中にアフターピルを受け取れる点です。他のクリニックでも最短当日プランを提供していますが、関東全域まで対応しているのはソクピルだけの強みと言えますね。

提供しているピルは2種類で、72時間ピルは他のクリニックと比較しても価格が安めです。スピード感もありますし、ピルの価格も安いので、どのクリニックにしようか迷ったらソクピルを利用しておけばまず間違いない、といえるくらいおすすめです!

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エニピル

エニピルのアフターピル

取り扱いピル レボノルゲストレル(72時間ピル):10,978円
エラ(120時間ピル):14,080円
オンライン診療 24時間365日対応
※年中無休
お薬の配送 最短1時間で到着
送料 550円
診察料 無料
受け取り方法 ポスト受け取り
※ご依頼主は「同上」、品名は「雑貨」と記載

エニピルの大きな強みは、24時間365日対応しているところです。アフターピルは、早く服用すればするほど避妊率は高くなります。夜に避妊失敗して「早くアフターピルを服用したいのに明日になるまで診察できない…」という不安をかなり抑えられますね。

提供しているアフターピルは72時間・120時間の2種類で、価格も相場と同じくらいです。東京23区でバイク便を使うと最短1時間で届くため、エニピルはコスパ重視よりもスピード感を重要視したい人におすすめのクリニックと言えるでしょう。

東京以外のエリアにお住いの方も、エニピルはスムーズにアフターピルの処方まで対応してもらえるため、おすすめです。

もし継続的な避妊を希望される場合は、アフターピルと低用量ピルのセットをお願いすることも可能です。その場合、初月は低用量ピルが無料で送られてきますし、毎月配送されるため注文忘れなどのトラブルを未然に防ぐこともできますよ。

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マイピルオンライン

マイピルオンライン

取り扱いピル ノルレボ(72時間ピル):12,078円
レボノルゲストレル(72時間ピル):10,978円
エラ(120時間ピル):10,978円
プラノバール(中用量ピル):4,378円
オンライン診療 8:00~20:00
※年中無休
お薬の配送 通常配送:最短当日配送の翌日お届け
バイク便:東京23区のみ当日お届けが最速
送料 770円
バイク便:8,690円※東京23区のみ
診察料 1,650円
受け取り方法 ・郵便局留め
・クロネコヤマトセンター留め
品名には「サプリメント」と記載

診療時間が8:00~20:00と診療は早くに終わってしまうマイピルオンラインですが、オンライン診療が安心できたと口コミでも評判のクリニックです。カウンセリングや診察はすべて産婦人科の医師が担当し、ちょっとした疑問や相談でもしっかりと答えてくれます。

提供しているピルの種類が豊富で、中用量ピルを用いたヤッぺ法も選択できます。料金自体は相場くらいとなっていますので、無理して中用量ピルを選ぶ必要はありません。診察代+送料がかかってきますので、72時間ピルであればジェネリックの方がおすすめ。

支払い方法は銀行振込・クレジットカード決済・スコア後払いがあり、受け取り方法も郵便局留めやクロネコヤマトセンター留めに対応していますので、家族にバレにくい状況でアフターピルを受け取ることが可能です。

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メデリピル

取り扱いピル ノルレボ(72時間ピル):11,000円
レボノルゲストレル(72時間ピル):9,900円
オンライン診療 10:00~22:00
※年中無休
お薬の配送 通常配送:最速翌日お届け
当日お届けプラン:東京23区のみ当日お届けが最速
送料 通常配送:無料
当日お届けプラン:3,850円※東京23区のみ
診察料 1,650円
受け取り方法 自宅のポスト
※商品名は「雑貨」、ご依頼主名は「同上」と記載

メデルピルは、安心して利用できるオンラインピル処方サービスとして人気があるクリニックです。診療時間は10:00~22:00なので朝が少し遅いですが、メインとなる夜遅くまで対応しているのは嬉しいポイントと言えるでしょう。

避妊失敗という不安を少しでも解消できるように、オンライン診療もスピーディーに進めることを重要視しています。LINEによる事前予約は約5分で完了しますし、当日の診療時間も約5~7分で終えられるように組み立てているのです。診療が終われば、すぐに薬が送られますよ。

提供しているアフターピルは2種類で、どちらも72時間ピルとなっています。もしジェネリックに抵抗がなければ、レボノルゲストレルがおすすめ。当日お届けプランが他のクリニックと比較して安いため、東京23区内ですぐにでもアフターピルが欲しい人にもおすすめしたいです。

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DMMオンラインクリニック

取り扱いピル ノルレボ(72時間ピル):11,979円
レボノルゲストレル(72時間ピル):8,998円
オンライン診療 8:00~22:00
※年中無休
お薬の配送 最短当日到着
送料 550円
診察料 無料
受け取り方法 ・コンビニ受け取り
・ヤマト営業所留め
・宅配BOX「PUDO」

DMMオンラインクリニックは、緊急性の高いアフターピル処方において『最短当日到着』という強みを持つオンラインクリニックです。診療時間も8:00~22:00と比較的長く、年中無休のためスケジュール管理もしやすいです。診察自体もビデオツールを使った簡単なものとなっています。

提供しているアフターピルは72時間ピルのみで、料金差が約2,000円あるためコスパを考えるならジェネリックの方がおすすめです。ただ、DMMオンラインクリニックは診察代がかからないため、先発品であるノルレボを選択しやすいクリニックとも言えますね。

受け取りもプライバシー保護を重視した方法を選べるのは嬉しいポイントです。支払い方法はクレジットカード決済、DMMポイント決済、Pay Payの3種類となっており、支払いによってDMMポイントを貯めることもできるため次回以降お得に購入できます。

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スマルナ

取り扱いピル ノルレボ(72時間ピル):11,700円
レボノルゲストレル(72時間ピル):9,480円
オンライン診療 医師によって診療時間が異なる
お薬の配送 最短翌日到着
送料 無料
診察料 1,500円
受け取り方法 ポスト受け取り(ヤマト運輸ネコポス/日本郵便ゆうパケット)
※荷主は「医師の個人名」、商品名は「雑貨」と記載

スマルナはアフターピルや生理に関する悩みや相談は365日対応しており、妊娠の不安を少しでも解消できるのはおすすめしたいポイントです。診療時間が医師によって異なる点が気になると思いますが、それでも最短翌日にはアフターピルが届くので安心感はあります。

診察を担当してくれる医師は、厚生労働省が行っている『オンライン診療研修』を受けています。この研修を修了したということは、厚生労働省が「この医師はオンライン診療に必要な能力を身に着けている」ことを認めたということです。これは大きな強みと言えるでしょう。

提供しているアフターピルは72時間ピルのみとなっており、ジェネリックであれば10,000円以下なので始めやすい料金設定です。診察料は1,500円かかってしまいますが、配送料は無料なので全体的なコスパも悪くありません。受け取りはポスト投函ですが、アフターピルだと分からないように梱包しています。

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あしたのクリニック

取り扱いピル 72時間ピル:8,800円
120時間ピル:13,750円
オンライン診療 24時間365日対応
※年中無休
お薬の配送 通常配送:最短即日発送
エクスプレス配送:東京23区のみ最速1時間
送料 通常配送:1,000円
エクスプレス配送:5,500円
診察料 無料
受け取り方法 ポスト受け取り
※発送元は「同上」、品名は「サプリメント」と記載

あしたのクリニックは、24時間365日対応してくれるオンラインクリニックです。避妊に失敗したのが深夜だったとしても、すぐに対応してくれるのは高い安心感がありますね。パートナーの女性の許可と身分証があれば、男性でも受付することが可能です。

提供しているアフターピルは72時間・120時間ピルの2種類で、他のクリニックと比較しても安い部類に入ります。送料のみ少し高いですが、診察料が無料なことを考えるとコスパは良いと言えるでしょう。再診料なども一切かかりませんよ。

通常配送でも最短即日発送とスピーディーですが、東京23区内であればエクスプレス配送で当日に受け取れる可能性があります。地域と時間帯によっては最短1時間ほどとなっており、別途料金はかかるもののすぐにでも緊急避妊したい人には心強いサービスです。

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アフターピルの効果と副作用

ここからは、アフターピルについてしっかりと知識を付けていきましょう。アフターピルも万能ではありませんので、間違った服用をしないよう注意が必要です。

時間経過ごとの避妊率

まずは、時間経過とアフターピルの避妊率に推移について見ていきましょう。

経過時間 避妊率(アフターピル全体)
24時間以内 約95%
25時間~48時間 約85%
49時間~72時間 約58%
出典:日本産科婦人科学会
WHOの研究結果では、24時間以内の服用は約95%と高い確率で避妊に成功しています。48時間以内でも約85%とそれなりに高い水準を誇っていますが、72時間以内になると約58%と避妊成功率が下がっています。

ピルの種類別の避妊率

ピルの種類別の避妊率

性行為後の時間 72時間ピルの避妊率 120時間ピルの避妊率
24時間以内 約99% 約99%
25時間~48時間以内 約98% 約99%
49時間~72時間以内 約97% 約99%
73時間~120時間以内 約60% 約98.9%
出典:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov
他の報告書やデータの統計を取ってみると、おおよそ表のように高い避妊率を誇っています。とくに120時間ピルはほぼ確実に避妊することができ、72時間を超えても約98.9%という高い数値です。

もし避妊失敗からアフターピル服用まで72時間が過ぎそうな場合は、料金が高くても120時間ピルの処方を希望するといいでしょう。迷ったら、診察でどのお薬がベストか医師に相談してみてください。

アフターピルの副作用について

アフターピルを服用することで考えられる副作用は、以下のようなものがあります。

アフターピルの副作用について

吐き気
アフターピルの副作用で最も多いのが、吐き気です。これはホルモンバランスが大幅に変化することで引き起こすもので、とくに胃が空っぽの状態だと発現しやすいとされています。酷い場合は嘔吐してしまうこともありますが、24時間以内に落ち着くことが多いとされています。

眠気
生理中に眠気が強くなる人がいますが、これは女性ホルモンが原因と言われています。そのため、ピルを服用して女性ホルモン量が変化することで眠気に襲われることがあるのです。こちらも基本的には24時間ほどで落ち着くことが多いとされています。

めまい
重傷化することは稀ですが、服用後にめまいを感じることがあります。立ちくらみのような軽いものから、周囲のものがぐるぐる回っているように感じるものまで症状は様々。それが原因で吐き気が強くなったり、疲労感や倦怠感が出たりすることもあります。

下痢
ホルモンバランスの急激な変化によって、お腹がゆるくなる可能性があります。アフターピルは胃や小腸で吸収されるため、嘔吐とは違い下痢をしたからといって効果が失われることはありません。基本的には1日安静にしておけば落ち着くことが多いとされています。

不正出血
生理以外で出血する不正出血も、ホルモンバランスが変化するアフターピルならではの副作用です。服用後3日以降に出血する消退出血と間違いやすいですが、もし色や量がおかしい場合は婦人科を受診することをおすすめします。自己判断は大きなトラブルの原因です。

副作用が出やすいタイミング

アフターピルを服用して24時間以内が最も副作用が出やすいタイミングです。逆に言えば、24時間以内に副作用が発現しなければ体調が大きく崩れる可能性も低くなります。ただし、「副作用が出ない=避妊に成功した」というわけではない点は覚えておきましょう。

副作用が収まらない場合

もし24時間経過しても副作用が収まらない場合、重度な副作用が発現している可能性や他の病気との関連が疑われます。副作用が続く場合はアフターピルを処方してもらったクリニックに相談するようにしてください。

アフターピルで避妊に成功したかどうかの確認方法

アフターピルを服用したとしても「本当に避妊に成功したのかな…」と不安に感じることも多いのではないでしょうか。避妊に成功しているか知る方法としては、以下の2つがあります。

ただし、あくまで自己判断としての材料になりますので、実際に避妊に成功しているか正確に判断したい場合は、妊娠検査薬を使用するか、お近くの産婦人科を受診してください。

確認方法①:生理(月経)がくるかどうか

最も分かりやすいのが、消退出血後に生理(月経)がくるかどうかで判断する方法です。アフターピルの服用から3日~3週間以内の期間に生理がくれば、避妊に成功した可能性が高いと判断できます。ただし、それが本当に生理なのかどうかを判断するのが難しいケースもあるのです。

【アフターピル服用後の生理サイクル】
アフターピルの服用→消退出血→生理

間違いやすい出血①:消退出血
アフターピル服用後、基本的には生理がくる前に消退出血が起こります。服用後、3日~3週間以内に発生し、おおよそ2~3日ほど出血が続きます。消退出血が起こった時点で避妊に成功した可能性は高くなりますが、確実とは言い切れません。

間違いやすい出血②:不正出血
ホルモンバランスが崩れることによって、生理以外のタイミングで出血することがあります。ただ、消退出血や生理と比較すると血がサラサラしているため、こちらは比較的気付きやすいです。もし不正出血だと気付いた場合は、そのまま生理予定日まで待ちましょう。

不正出血と消退出血の見分け方

不正出血と消退出血は見分けにくいこともあり、勘違いしていると手遅れになることもあります。ここで簡単な見極め方法を解説しておきますね。

①:生理と同じでドロッと濃い色の血液は消退出血
消退出血は、剝がれた子宮内膜を含んでいるため通常の生理と同じようにドロッとした濃い色の血液です。逆に不正出血はサラッとした鮮やかな色をした血液であることが多いですが、まれにおりものと混ざって消退出血のような血液になることもあります。

②:出血量が多いと消退出血
消退出血は生理と同じく出血量が多いのが特徴で、逆に少量の血液がだらだらと出続けるのが不正出血の特徴です。例外として、普段から低用量ピルなどを服用している場合、子宮内膜が薄い状態のため消退出血なのに出血量が少ないケースもあります。

③:2~3日で出血が収まれば消退出血
消退出血の場合、2~3日もすれば出血しなくなります。逆に不正出血の場合は1週間続くこともあり、その時点で不正出血だと判断しても問題ありません。上記の色や出血量だけだと判断できない場合は、少し時間を置いてみるのも効果的です。

確認方法②:妊娠検査薬で確認してみる

信頼性のある確認方法は、妊娠検査薬を使って陰性・陽性かを確認することです。避妊に失敗したと考えられる性行為から4週間後に検査してみましょう。正しいタイミング・手順で使えば、正確な検査結果が表示されます。

そこで陰性と表示されれば、避妊に成功している可能性が高いことが分かりますね。

もし妊娠が発覚して中絶する場合、時間が経てば経つほど心身共に大きな負担になっていきます。そのため、もし妊娠検査薬で陽性が出た場合はすぐにパートナーや信頼できる人に相談しましょう。その後、産婦人科を受診して今後のことを決めることが重要です。

アフターピルに関するよくある質問

最後に、アフターピルに関してよくある質問を解説していきます。

Q.72時間を過ぎてから服用しても効果はある?

服用するアフターピルによって期待できる効果、有効な時間が変わります。

アフターピルには72時間ピルと120時間ピルがあり、120時間ピルであれば、仮に性行為後72時間が経ったとしても避妊効果に期待できます。72時間を過ぎたあとの72時間ピルの効果はどうなの?という点ですが、有効である可能性はある…と発表されています。

UPSI 後 72 時間を超えて LNG を投与した場合でも、予想される妊娠率を低下させるという研究結果が示されている 16)。このデータは LNG が 72 時間後に急に作用が消失するわけではないことを示唆している。即ち、72 時間を超えての LNG の使用は、用法・用量の適用外であるものの、有効である可能性が高い。

Q-4) 性交後 72 時間を超えてしまった場合の対処法はあるか?
A-4) LNG-ECP の投与については、日本の添付文書では 72 時間以内となっているが、120時間までであれば効果が期待できる(図 3)43)。しかし、UPSI 後から ECP 服用までの時間が長くなると避妊効果が減弱するので、その旨を十分説明しておく。
引用:日本産科婦人科学会

有効ではあるものの、72時間以内の避妊成功率と比較すると、成功確率は下がってしまいます。アフターピルの服用は、早ければ早いほど高い避妊成功率に期待できます。できれば24時間以内には服用できるように心がけてください。

Q.アフターピルはドラッグストアに売っている?

2024年11月の時点では、アフターピルをドラッグストアで購入することはできません
今後ドラッグストアでもアフターピルを購入できるように議論が交わされていますが、現状は購入することができません。アフターピルを購入するには以下の方法があります。

①:医療機関での対面診療による処方

実際に病院やクリニックなどの医療機関へ赴き、医師とカウンセリング・診療を行ってアフターピルが処方されます。医師と対面して話せるという安心感はありますが、予約が取れなかったり、待ち時間があったり、早急な処方が望ましいアフターピルにとってはあまりおすすめできません。

②:オンライン診療による処方(おすすめ)

インターネット上で医師による診察を受けることで、アフターピルを処方してもらいます。家から気軽に利用でき、夜間診療や24時間診療に対応しているクリニックも多いです。予約がなくてもすぐに対応してくれるクリニックもありますので、アフターピルの処方においては非常におすすめの方法です。

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③:個人輸入(要注意)

インターネットを通じて、海外などからピルを輸入する方法です。輸入業者に頼むこともでき、格安で手に入るケースもあります。しかし、中身が偽物であるケースや個人情報が流出するケースもある上に、トラブルになっても補償されない可能性も高いため利用しないようにしましょう。

Q.消退出血が来ないけどどうすればいい?

アフターピルの服用後、消退出血がなくて不安に感じると思います。ただ、消退出血も必ず起こるわけではありません。基本的には服用後2~7日ほどで見られる現象ですが、消退出血が起きない可能性として以下の2つが考えられます。

①:服用タイミングが排卵日後だった

アフターピルの服用タイミングが排卵日後だった場合、消退出血が起こらない可能性があります。通常であれば、次の生理予定日付近で問題なく生理がくるでしょう。できるだけ自分の生理周期を覚えておきたいところですね。もし予定日よりも1週間以上生理が遅れている場合や、アフターピル服用後3週間以内に生理がこない場合は要注意です。

②:妊娠している可能性

妊娠している場合、子宮内膜がはがれ落ちません。つまり、消退出血が起こらない状態になっているのです。消退出血が起きないうえに生理もこない場合は『性行為から3週間後』に妊娠検査薬を使って確認してみましょう。3週間以内だと正しい結果にならない可能性もあるため注意です。

Q.服用後に気持ち悪くて嘔吐してしまった

嘔吐したタイミングによって対処を変えましょう。

①:服用して2時間以内に嘔吐してしまった場合

アフターピルが体に吸収されるには、服用から約2時間かかるとされています。つまり、2時間以内に嘔吐してしまうと、アフターピルの成分が体に十分に吸収されていない状態です。そのため、できるだけ早く再度服用するようにしましょう。これも早ければ早いほど効果に期待できます。

②:服用して2時間以上経って嘔吐した場合

この場合、アフターピルの成分が体に吸収されている可能性が高いです。そのため、嘔吐したとしても当日中に再度服用することは止めておきましょう。翌日の決まった時間に服用すれば問題ありません。

吐き気が収まらない場合、吐き気止めを服用しましょう。ドラッグストアで売っている市販の吐き気止めでも大丈夫ですが、服用前に医師へ確認しておいた方が確実です。クリニックによっては、アフターピルの処方と一緒に吐き気止めを処方されることもあります。

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