変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減ることで骨に直接体重がかかるようになり、徐々に骨が変形していく疾患です。
加齢のほか、肥満、外傷、遺伝などが原因として挙げられます。
中高年の方に多くみられる膝関節疾患で、初期には階段の昇降時や起立時などに痛みが起こり、進行すると歩行時にも痛むようになり、さらに症状が進むと膝に水が溜まり、曲げ伸ばしができなくなったり、歩行困難に陥ったりします。
前十字靱帯とは大腿骨と脛骨を支える靭帯で、これが事故やスポーツで損傷を受けることで、膝に不安定さが生じて様々な動作時に症状が現れるようになります。
靭帯が損傷を受けるタイミングとして多いのはジャンプした後、着地時に膝をひねったり、過度に膝を伸ばしたりした時などです。
一度靭帯が切れてしまうと修復は難しく、手術が必要になるケースも少なくありません。
膝半月板損傷とは、スポーツ時に膝をひねったり、階段から転倒したり、急に立ち上がったりした際に、大腿骨と脛骨の間で半月板が挟まれて損傷を受けた状態です。
膝に痛みが生じるほか、膝に引っかかり感が生じる、膝が十分に曲がらなくなる・完全に伸ばせなくなるなどの症状が現れます。
オスグッド・シュラッター病とは、スポーツをしている小中学生によくみられる疾患で、膝の下の骨(脛骨粗面)が隆起して痛みや腫れなど野症状が現れます。
主な原因は膝の使い過ぎで、特にスポーツをしている成長期の子供は軟骨が多くて弱いため、筋肉により繰り返し骨が引っ張られることで、軟骨が剥がれて痛み・腫れなどが生じます。
初期のうちなら安静にするだけで治すことが可能ですが、進行すると装具療法や手術が必要になる場合があります。